『SONG TO YOU INFINITY LOVE 中編』




 シャーリーを護送した後、六課に戻ってきたクロノ。本局に戻った後なので1日経っているのだが、六課メンバーの表情は昨日より
暗かった。



 精神崩壊しかけているはやてをもここに集める。ボルケンリッターのシャマルとヴィータは心配を隠せない。



「機動六課は解散。ティアナ・ランスター、スバル・ナカジマ、エリオ・モンディアル、キャロル・ル・ルシエ四名は、特別設置医療
部隊【S2U】クロノ・ハラオウン筆頭に設立した直属の部隊に所属することになる。拒否は認めない」



「どういうことですか?」



「えっ、六課が」



「医療...部隊」



「...」



「まともに判断ができる精神状態でもないか………」



                              「S2U………フルドライブ!!」



【SONG FORM】



「S2Uにフルドライブがあるなんて」













独りでは遠い悲劇 −未来− を生き続け −駆け巡り−




僕はまた倒れる −諦める− 壊れすぎて −諦めすぎて−



          大切な絆 −もの− さえ傷つける −見失う−



そんな僕でも捨てられないものがある



                    こんなはずじゃなかったこと −消えない想い− をなくしたい



例え記憶が焼き切れても体が覚えている



そう僕が君を好きになったときから



映画みたいな感動の永遠の別離 −ラストシーン− はなかったけど、



ここに来るまでに沢山の幕を閉じた



目を閉じれば君がいた



君の前にMASSIVE DERKNESS −大きな闇− が訪れても



守りたい自分がいて



守れない自分がいて



こんなはずじゃなかったこと −消えない想い− ばかりが起きて



最愛の人 −妻− を悲しませても



救いたい君がいる



これから出逢える可能性を壊したくないから



君が空への翼を羽ばたかせると信じ続ければ起こる奇跡



再び会える日 −輪廻− まで



you can say good by −さようなら−

















「ロッサ君?」



「やあ、久しぶりで悪いけど、悪い報せがある。聞くかい? というか聞け、拒否権はない」



「えっ、………うん」



「機動六課が内部攻撃を受けて解散する」



「………」



「首謀者は残念なことに、シャーリーだ」



「………」



「僕が見た限り、六課職員全員精神的ダメージが酷い。それに、はやては精神崩壊寸前まで追い込まれている」



「!!」



「クロノはこの現状を打破するために、リミットブレイクを行う」



「そ、そんな」



 膝に力が入らなくなったのか、その場で崩れるリンディ。



「お母さん!?」



「リンディ統括官、僕でも調べられないクロノのリミットブレイクは一体何なんですか?それにこんなのを渡されましたよ」



 突然届く離婚届けと慰謝料管轄外97世界の日本通貨。総額三億円。









『アルフ』

『何だ、クロノ。二人とも寝てるぞ』

『君にはもう伝わってるだろ?』

『ああ、六課が潰れるってことだろ』

『何で別れるんだ』

『等価交換って知ってるか?』

『確か、肉を食べるためには牛を殺さなければならないってやつだろ』

『君らしい覚え方だ』

『お前が一番嫌いな理論だろ?それ』

『ああ、だが、それが事実であり、真実だ』

『エィミィを頼む。次会うときは、覚えてないから。アルフ、さようなら』







 子供の世話をしていたアルフは、クロノの言葉に戸惑いながら、震えていた。




 その震えが、愛する人を失う恐怖感からくるものだと気付かずに。













「もし、9話で流れた映像がクライドが死んだシーンからだったら」の続きです。



 前編でシャーリーを逮捕して戻ってきたクロノは、六課の現状を見て、フルドライブ。



 S2Uに変形機能があることにも気付けなかったなのは達。



 リンディは、クロノのリミットブレイクを知ってしまい崩れてしまう。



CPは、クロノ×はやて、クロノ×エイミイ、クロノ×アルフを考えていますけが、前編創った時点で、中編書けんのかとか思ってい
たり……



それでは、「SONG TO YOU INFINITY LOVE (副題「君に届け永遠の愛歌」)」次回もよろしく





クロノとアルフという組み合わせは珍しいような。
美姫 「どうなるのかしらね」
それじゃあ、後編で。
美姫 「それじゃ〜ね〜」



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