アースラ艦内の医務室に二人の女性がいた。

片方はまだ何かの拍子に負った傷が癒えていないのか、ベッドに座っていた。もう片方はベッドの傍らに椅子を用意して座っていた。しかし、互いの間に会話などの一定のコミュニケーションは何ら成立し得ていない。その片方――ベッドに座っている方の女性に至っては沈鬱な顔をしながら顔を背けている。

 どうしたものかしら、とリンディは椅子に座りつつ思った。大体、こんなことになるだろうとは予想していたけど、ここまでなんて。まぁ、彼女は使い魔だから当然なのかも。むしろ、ここで何でもあけっぴろげに話してくる方が信用しにくいわね。

リンディは頭の中で色々な方法を検討しつつ、手元の資料に目を落とした。

 資料には目立つ場所にはこう書いてあった。

F.A.T.E.計画人造人間第一号「リニス」』

 

 

 

魔法少女リリカルなのは 

第七話「リニス」

 

 

 

「やはり、時間はかかりそうね」主要人物が集まった会議でリンディはまずそう口を開いた。「何と言っても、彼女は使い魔なのだから――」主人を裏切る、と感じることはしにくいでしょうね、といって口を閉じる。

「しかし、艦長。僕達に残された時間はそう多くありません」

「クロノ執務官、そう言うということは何か腹案が?」

 リンディは意地悪で言ったわけではもちろんない。クロノがそのような言い方をする時は何か策があるということを彼女は母親としての観念から熟知していた。

「はい、艦長。こちらも使い魔で説得してみてはいかがでしょうか?」

「使い魔で?」

 会議の参加者の視線がユーノ――ではなく、アリシア・テスタロッサの使い魔アルフに集中する。

「艦長、私からもお願いします」

 アリシアが立ち上がって、頭を下げる。

「使い魔同士の方が色々と話しやすいこともあるかもしれません」

 リンディは右手の手のひらを頬にくっつけながら考えた。

 確かに、妥当かもしれない。少なくともこのまま時間をかけるよりはおそらくは。成功すれば検討すべきに値する重要な情報が手に入る。仮に失敗しても――失敗しても、影響は。まぁいいかな、とりあえずやってみてから考えても悪くないでしょう。

「わかりました。許可します」

 

『作戦』はそれから直ちに実行された。真剣な顔をしたアルフは医務室に入った。すぐにリニスが目に入った。外見からしてしっかりしてそうな――そして何かを色々と複雑に考えすぎそうな風貌をしていた。

「あなたは…」

 リニスがアルフを見て言った。

「初めまして、リニス。私はアリシア・テスタロッサの使い魔、アルフ」そう言ってアルフは置いてあった椅子に乱暴に座った。「正直に言うよ、あんたのご主人様――フェイトの情報を教えてくれない?」

 リニスは目を剥いて驚いた。

「私に、主人を売れと?」

「そのようにとってもらって構わないよ」

「――何を、馬鹿なことを。失礼ながら、あなたは使い魔として大切な物が欠陥しているのではないですか? 使い魔が使い魔に主人を売ることを奨めるなどと。理解できません」

「うん、私はあんたみたいな使い魔の気持ちは全く理解できないし、理解したくもないよ」

 アルフはからかうような口調で罵倒した。

「な…」

「だってそうでしょう、あんたは主人に遠からず破局が起きることを理解している。このままではいけないこともわかっている。それなのに、何も行動を起こさない。考えようともしない。逃げて逃げて逃げて逃げ続けてる」

 アルフはリニスに指を突きつけ、言った。

「私からしたら、あんたの方が使い魔として欠陥品だ」

「そんなことは――」

「そんなことは、ある。いいかい、よく聞きな。あんたの主人はこのままじゃこの世とお別れするハメになるよ。誤った道を進み進んだ挙句に、使い魔に見放されて死に、歴史に名を残す。もちろん悪い方の意味で」

 アルフは正しいことを言っていた。ジュエルシードによってフェイトは一人の人間としては過剰な魔力を発揮していた。しかし、体はそれについていけていないのは明白だった。ビニール袋に水を入れすぎるとどうなるか、考えてみると良い。ある程度のオーバーなら袋自体が少し伸びることによって崩壊を防ぐが、入れすぎると――当然、壊れる。

「じゃあ、アルフ、あなたは! 私の様な状況になったとき、あなたが言う様に振舞えるというの! 結果はどうであれ、主人を売ることになるのよ!?」

 リニスは大声で言った。内心で荒れ狂う何かを止めることができなかった。

 アルフはやれやれといった感じで首を横に振った後、すう、と音を立てて息を吸い、大声で言った。

「当たり前でしょうが!」

アルフがリニスの胸倉をひっつかみ、顔を近付けて続けた。

「あんた、この前の戦いでフェイトをかばって攻撃を受けたんでしょう! そんなことは解っているのに、なんでこんな簡単なことがわかんないの! あたしがあんたの状況だったら首根っこを抑えてでも、顔をひっぱたいてでも止めさせる! もし、仮に主人が主人の意思じゃない物に操られてるのだとしたら、その操ってるやつを全力で捻り潰してやる! それが私ら使い魔の義務であり、存在価値だ!」

 黙って話を聞き続けるリニスにアルフは止めの様に言う。

「使い魔はをいつだって主人を助けるためにいるんだ!」

 見詰め合って固まる。アルフは手を放した。そのまま時が過ぎる。しばらく経って、リニスがかすれるような声で言った。

「私は、どうすれば…」

「あんた、主人――フェイトのことが嫌いなのかい」

「そんなこと、あるわけが――」

「なら、答えはきまってるんじゃないの?」

 リニスは顔を下に向けて、両目を瞑り、右手で胸をおさえる。ぎゅう、とそのまま握りこぶしを作る。

「今からでも、今からでも――まだ、間に合うのかしら」

 リニスがアルフに問いかける。ただし、声は力を含んでいる。

「間に合わなかったとしたら、諦めるの?」

「そんなこと、あるわけが、ないじゃないですか」

「なら、答えはきまってるんじゃないの?」

 リニスが先程と同じ台詞をもう一度言った後、アルフがおどけるように、含みのない口調で後を引き受ける。

リニスは俯いていた顔を真っ直ぐに上げ、アルフを見た。瞳は打って変わって光ってて、決意が秘められてて、闘志が燃えていて。

「わかりました。あなた方に協力しましょう。主人を、フェイトを救うために」

「ああ、せいぜいがんばってよ、うちのアリシアのためにも。フェイトを救えなかったらアリシアが悲しむ」

 二人はくす、と笑って握手を交わした。

 

 リニスは時空管理局に協力することを決めた。後悔は勿論ある。もっと、早くにいくらか上手いことが何かできたのではないのかと、思っている。この方法が本当に最善なのか、と今でも心で問いかけを繰り返している。それでも、心の炎はくすぶらない。使い魔の存在価値を賭ける戦いに身を叩き込むことに躊躇はけして、ない。山猫(リニス)は顔と視線を真っ直ぐに再び走り始める。

主人を、助けるために。もう一度、自らの足で。

この日、使い魔は主人を売った。

 

「全てをお話します」

再び主要人物を集めた会議室で中央にきっちりとした服装のリニスが立ち、述べ始めた。

「私達がジュエルシードに囚われている(私に関しては囚われていた、ですが)は既に管理局側でも解っていると思います。しかし――」

 リニスが全員の顔をぐるりと見た。

「私達がジュエルシードを集めている、ということについてまだ説明が付いてないのではないですか?」

リンディが全員を代表する形で答えた。

「そうです、色々な方向から推察したのですが、それだけが」

「簡単に言うなら」リニスはひどく真面目な顔をして言った。「ジュエルシードの特性が、起因です」

「特性?」

「ジュエルシードの特性がどのようなものか、皆様は覚えていますか? 至極、簡単に言えば二つです」

右手の指を二本立てて示す。

「恐るべき魔力を秘めた、エネルギー体?」

「その通りです、もう1つは?」

「使い方によっては次元断層をも引き起こす――」

「それは恐るべき魔力、ということと同じです」

 あ、と声をあげてなのはが呟いた。

「想いの力に、反応する…」

「その通り」

 リニスの態度は生徒に対する先生のそれになっている。

「そして、それこそが今回の事件の全ての原因です」

「しかし、想いの力がと言っても、それは誰の想いが」

「誰の物でもありません」

「それはどういう――」

「ジュエルシードはどのような想いの力に反応するのか? 単純に言えば、善悪は関係ありません。強い力であればあるほど。そういうことです。つまりは」

 リニスが言った。

「例え、その想いが漠然としたものであったとしても、『ただ強ければ』反応するのです」

「では、フェイトを動かしている想いの正体とは…?」

 恭也が硬い声で尋ねる。リニスは判決を言い渡す裁判官のような口調で答えた。

「世界をから戦いをなくすこと、です」

「世界から、戦いを、無くす、こと?」クロノが怪訝そうな口調で言った。「それがどうしてフェイトのような行動に?」

「執務官、率直に問います。世界から、争いを無くすことができると思いますか?」

「それは――不可能です」

 当然だった。動物とは、人間とは、生きることそのものが争いだ。例え、それが武闘的な意味合いでなくても。結果としては、そうだ。

 クロノは唐突に気付いた。そこには但し書きが付くということに。

 ――人間が在り続ける限り。

「そんな、まさか」

「そういうことです」

 リニスは無表情に言葉を続けた。

「誰も泣かない世界。誰も戦わない世界。その発想自体は大変良いことだと思います。しかし、現実には、無理です。幸せな人間の影には確実に同数か、もしくはそれ以上の影が潜んでいます。人間が在り続ける限りは」

「だからと、言って、人を滅ぼしてしまえなどと」

「ジュエルシードは、最も効率良い願いの叶え方を実行する傾向があります。それが、一番効率が良い、と判断したのでしょう」

 会議室の空気が凍りついた。馬鹿馬鹿しい、現実味が無さ過ぎると、否定できれば良かったのかもしれないが、もはやそのような状態ではなくなっている。そして、ジュエルシードはそれを可能にする力を持っている。さっき誰かが言った言葉がその場にいる全員の頭に響いた。

使い方によっては次元断層をも引き起こす――

「誰がそんな想いを」

「さっき言いましたね。漠然とした想いでも強ければ、と」

 会議室の空気がそれを肯定する。

「誰の物でもない、不特定多数の、誰もが自分でも意識すらしてない、この世を想う心、本来なら違った意味合いで実行される想いが結集し…」

「ジュエルシードが反応した、と?」

「まさに」

「そんなこと、あるわけが…」

 呆然とした口調でアリシアが言った。

「信じようと信じまいと、結果は同じです。そして、その結果はもしかしたら明日にも訪れるかもしれないのです。世界の破滅という結果で」

「しかし、まだ解らないことがあります」

 これまで発言していなかったクロノが沈黙を破って言った。

「何か?」

「あなたと、フェイトのジュエルシードの…ええと…侵食度です。どう見ても、フェイトの方が症状が重く感じられました」

「それは記憶の植え付け状況からの差でしょう。私はフェイトの教育役として先に作られ、フェイトの教育役を予定するはずだったからこそ、行程は全て完了していました。けれど、フェイトは何もかもがこれから、といった感じでしたから」

「空っぽだったからこそ、隙ができてしまった」

「そうです」

 会議室に重い沈黙が垂れ下がる。リニスの供述はこの事件の事態の深刻さを更に増長させる結果となった。世界の破壊とはとどのつまり、人類の存亡といった究極的事態に直結するのだ。それを性質の悪い冗談だ、と笑い飛ばすのは簡単だった。だが、その場にいる全ての人間はそれを明確な現実と認識した。仮にそれが嘘っぱちだったとしても、あーあ、やっぱり騙されたかで終わる。少なくとも、取り返しの付かない何かが発生することは無い。逆に全てを虚構と断定し、何もかもを打ち切った後で、それが本当だった場合、どんな結果をもたらすかは――言うまでも無い。

「皆さん、わかりましたね」リンディが口を開いた。「我々には世界の命運がかかっています。総員の一層奮励努力を期待します」

 

 それから、アースラの全乗員にも状況の説明が行われた。

 全乗員の士気は天をも突かんばかりにはね上がった。皆が世界滅亡の阻止という状況を防ぐためにベストを尽くそうと努力を始めた。ジュエルシード回収の主役のなのは、アリシア、クロノも懸命にジュエルシードを追い、集めた。恭也は来るべき決戦に向けて、当初の予定通り、魔法の技術を研ぎ澄ませていた。ユーノもそれの補佐を続けている。

 他の魔道士がいつも通り完全武装で待機となっていて、誰も訪問者がいない訓練室に今日は訪問者があった。

 

「リニスさん」

 その訪問者に恭也が真っ先に気付いた。

「少し、お邪魔してもよろしいでしょうか?」

「どうぞ。見てもつまらないかもしれませんが」

 リニスは艦内に限り、自由に行動しても良い許可がリンディ艦長から出されている。捕虜の立場における彼女の扱いとしては破格以外の何物でもなかった。

 リニスはユーノの横に立ち、恭也の鍛錬を見始めた。

 しばらくして、ユーノにリニスが尋ねた。

「あれは、何をしているんですか?」

「空を飛ぶ訓練です」

「空を飛ぶ? 何故そんな初歩的な魔法の訓練を?」

 言われたユーノは苦笑を顔に浮かべながら思った。この人も僕達みたいに勘違いしたクチか…でも、しょうがないよね、アレは。

「恭也さんは――」

「それは、俺が魔法をついこの前まで知らなかったからですよ

 言おうとしたユーノを遮って、恭也が言った。

「魔法を知らなかった――?」

 ユーノと同じく苦笑した恭也が、これまでに何度も繰り返した説明をした。これまでと同じ様にリニスがびっくりするという光景がここでも現出した。

 

「しかし、彼の魔方陣の色、フェイトと似てる感じの色ですけど、珍しい色ですね」

 鍛錬を再開した恭也を見ながらリニスがユーノに言った。

「そうですね、何となくイメージとしては黒か紫あたりかな、と思ってたんですけど」

「魔方陣の色には心が強く影響すると言いますから、その辺でしょうね」

「ええ、きっと」

 ユーノは思った。恭也さんのイメージ色はやっぱり黒色だと思うけど、心はきっとそうなのだろう。でなければ、恭也さんがあんなにも多くの人に慕われている理由がよくわからなくなる。

 リニスは恭也とフェイトの三度目の遭遇の後、フェイトがあの白い女の子と黒い剣士に興味を持っていたことを思い出した。

 フェイトにはじめて変化をもたらした人物、もしかしたら、彼が

 フェイトを助ける上でこの上ない助けになるかもしれない、と恭也を見つめながらリニスが思った瞬間、猛烈な爆音と震動がアースラに発生した。

急に艦自体が揺れて傾斜する。

「何だ!?」

 ユーノが叫ぶ。天井の照明が揺れて消えた。真っ暗になった後、赤色照明が点いた。天井のスピーカーから音が聞こえてきた。

「…員に告ぐ。総員に告ぐ。第一種戦闘配置。直ちに配置に付け」切羽詰った感じのエイミィの声が響く。「――これは演習ではない。繰り返す、これは演習ではない」

 恭也は思った。

 馬鹿な。一体何が起きているんだ!

 

それはただただ単純な攻撃だった、あふれんばかりの魔力を集めて放出しただけの。しかし、その攻撃は時空管理局正規巡洋艦アースラに恐るべき損害を与えた。アースラのレーダーが探知できない距離から放たれた超々々アウトレンジからの砲撃の第一撃をアースラは完全な不意打ちで受けた。その時に偶然艦橋にリンディ・ハラオウンが居たのはアースラ乗員にとっては類稀なる幸運となった。リンディがまだ急な状況の劇変と事態の衝撃から立ち直っていない艦橋の操舵要員を指揮し、続く第二撃を回避しきったからだ。

もう一度言う。

それは類稀なる幸運であった。後にその砲撃を回避しなかった場合の状況を測定すると――艦正面にズドン、だったからだ。下手すれば、即轟沈。上手くいっても総員退艦命令を免れることはできず、乗員に多大な死傷者を発生させていただろう。

 突如として離れた第一撃の被弾で発生した震動に混乱を起こしながらも、鍛えぬいた艦長としての矜持が彼女に艦長の義務を遂行させた。その甲斐あって、第二撃が閃光を発しながらアースラの右舷を通過する。次いで衝撃波によって、艦内にまた震動が走った。アースラは運命の第二撃を回避することに成功した。

「被害状況確認! エイミィ! 第一種戦闘配置発令!」

 艦内照明がいきなり真っ暗になった後、自動的に非常用の赤色灯に変わった。リンディは思った。もしかしたらよほどまずい箇所に被弾が――

「今、被害状況の集計を命じました! …何だと!そんな馬鹿な!」

 オペレーターが絶叫としか表現できない口調で叫んだ。

「どうしたの!」

「不明目標からの第一撃は、艦尾の機関室に…直撃しました…」

「何ですって! 応急修理急いで!」

 何てこと、急いで修理しなければアースラはもう標的にしかならない。いや、応急修理の時間を『敵』は与えてくれるのか――

「不明目標の探知に成功しました! これは『F.A.T.E.』です…!」

「そんな…!」

 たった一人の少女がこのアースラを、それも一撃で!? 一体何のために、とまで考えて、簡単にその意味を理解した。

ジュエルシードだ。

おそらくは、私達が持っているジュエルシードの残りの全てを手にするために、攻撃を。リンディは叫んだ。

「艦内の全魔道士を艦橋に集合させて! 急いで!」

 非常電源に切り替えられたアースラに新たな艦内放送が響く。こうして最後の戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 


あとがき

向日葵です。ここまで読んでくださった方、どうも有り難う御座いますやっとここまで到着しました。上手く話をまとめれるならあと二話で終わる予定です。

今回の話はまたも拡大解釈で、最後のタネ明かしです。ジュエルシードの話を広げに広げてしまいました…世界の存亡はやりすぎだったかな…

 

果たして、大破したアースラはどうなるのか、最後の決戦に時空管理局は勝利することができるのか、恭也達はフェイトを救うことができるのか。そして、恭也のとびっきりの切り札の正体とは。

世界の運命や、如何に!

 

次回もまた読んでくださると、作者としてこれに勝る喜びはございません。

では、また次の第八話でお会いしましょう。

 

     070210にちょっと修正…

 

話の矛盾点を修正させて頂きました。申し訳ありません。





おお、いきなりピンチ。
美姫 「最終決戦の幕開けはフェイトの一撃から」
ああ、一体どうなるんだろうか。
美姫 「フェイトを助ける事はできるの!?」
次回を、次回を待っています!
美姫 「待ってますね〜」



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